歯ブラシの選び方 |
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現在、巷にはさまざまな歯ブラシが出回っております。それぞれに工夫が凝らしてあるようですが、本当に良い歯ブラシはどういうものなのでしょうか? まず、歯ブラシの仕方は以下の3点に気をつけてください。 ・当て方・・・歯と歯肉の境目に当てます。 ・力・・・毛先が広がらない程度の軽い力。 ・動き・・・歯の湾曲に沿って細かく小刻みに振動しながら動かします。 以上の3点を念頭に置いて話を進めることにします。 ・ブラシの大きさ ブラシのヘッド部分が大きすぎると、口の中で細かな動きができないばかりか、歯肉を傷つけてしまいます。2cmぐらいまでのなるべく小さな歯ブラシを選んでください。奥歯の奥はワンタフトブラシを使用してください。 ・形(全体像) 柄は細めでやや長めの方が奥まで届きやすいです。また、全体のラインはカーブしたものより直線で突起のない方が扱いやすいです。 ・持つ部分 断面が丸型の方が持ちやすく、歯ブラシを歯面に直角にあてやすいです。 ・毛 毛先を軽く歯に当てて小刻みに動かすためには、毛先が10mmぐらいの短めのタイプが良いです。奥歯用の歯ブラシ(ワンタフトブラシ)もあります。 毛束は多すぎるとかえって磨きにくく、また乾燥しにくいため衛生的にも問題です。2から3列が良いです。 毛先面が山形や波型をしたものは、歯面に直角に当てることが困難ですので平らなものを選びましょう。 極細ブラシは歯垢を落とす力が弱く、また歯肉を傷つけることもあるためお勧めしません。 ・材質 効率、耐久性、衛生面のどれをとってもナイロン製が一番です。動物の毛はたんぱく質でできているため、口腔内細菌が付着しやすく不潔になりがちです。 ・硬さ 歯肉が炎症を起こしている場合は歯肉を傷つけやすいです。そっとこすってみて痛くない程度の硬さの歯ブラシを使用してください。私たちのほとんどは歯周病に罹患していることを考えると柔らかめを選ぶのが無難だと思います。 ・衛生管理 水洗いと乾燥がポイントです。ぬれたままにしておくとブラシの中で歯周病菌が繁殖して予防の効果が落ちてしまいます。 ・取替え時 歯ブラシは消耗品です。使用毎に毛束の弾力性がなくなってプラークが落ちにくくなります。毛先が広がったもの、色が透明から白色になったものは取り替えてください。1ヶ月が目安となります。なお、ゴシゴシと力を入れて擦ったり、大きく動かしすぎると10日から2週間で毛先が広がります。これは早すぎます。歯磨き法を見直しましょう。 ・歯磨き剤 基本的に歯ブラシの際は歯磨き剤は必要ありません。月に1回ぐらいコーヒー、紅茶、ワインなどで着色した歯を白くするのに少量歯磨き剤を使用するぐらいで良いのではないでしょうか。 |